診療案内
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認知症
当院では、「精神科専門医」「日本老年精神医学会専門医」「認知症専門医」の視点から、認知症の患者さまの問題行動や、患者さまを支えるご家族のメンタルヘルスケアには力を入れています。なお、MRI、CT、SPECT検査等について大学病院や近隣の医療機関等に依頼しています。
森田療法
強迫症(強迫性障害)、社交不安症(社交不安障害)、パニック症(パニック障害)、広場恐怖症(広場恐怖)、全般不安症(全般性不安障害)、病気不安症(心気症)、身体症状症(身体表現性障害)などのいわゆる神経症に対して、西洋式の「認知行動療法」が主流ななか、当院では「森田療法」という日本発祥の精神療法も導入しています。これは精神科の医師であった森田正馬(1874~1938)によって、認知療法に先んじて創始されました。
森田療法では、不安や恐怖の感情を強制的に取り除こうとするのではなく、「こうあるべき」という「とらわれ」から脱して、「あるがまま」の心の姿勢を培い、その態度を養います。そして、不安や恐怖と表裏一体になっている、「よりよく生きていきたい」という欲望を実際の行動に反映させていけるようサポートしていきます。
不安や恐怖などの度合いではなく、その人にとって必要なことができたかという目的本意の行動に焦点を当てていくことで、患者さまがあるがままの自分を受け入れ、自分らしく生きていくことをめざしていきます。
認知行動療法
認知行動療法は、不安や恐怖を含め、情緒は認知のあり方が影響していると考える認知療法と、誤った学習の結果として不安や恐怖が起こるとする行動療法を合わせた療法です。認知のパターンを修正することによって、不安などの症状の改善を図り、実際の行動を変えていくことをめざしていきます。
たとえば、通勤電車に乗ることに恐怖を感じてしまう患者さまの場合、より恐怖の少ないシチュエーションから段階的に慣らしていき、最終的には電車に乗って通勤できるよう訓練していきます。
今、認知行動療法は精神療法の国内外を問わず用いられ、うつ病やパニック症(パニック障害)、強迫症(強迫性障害)、パニック症などの不安症、統合失調症の症状(幻覚や妄想)、パーソナリティ障害、発達障害、摂食障害などに適用されています。
認知行動療法の専門医による診察は木曜日の午後に行っておりますので予めご確認下さい。
うつ病
うつ病の患者さまの治療は、安静・休養、薬物療法、精神療法の3つを柱としています。なかには症状の程度が軽く、お薬を必要としない場合もありますが、当院では基本的には薬物も併用し、効率よく治療していく方針です。
ただし、薬がすべてとは考えておりません。精神科専門医によるカウンセリングを通して、3つの療法のバランスをしっかりととりながら治療をすすめてまいります。